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極地観測船「雪竜」 来年4月に大規模改造を予定

 中国第29次南極科学調査の任務についている極地観測船「雪竜」は、来年4月の帰国後に動力システム、甲板機械、環境保護システムを補修・改造する。人間に例えれば、心臓手術に相当する大規模な改造だ。新華社が伝えた。

 中国極地研究センター党委員会書記の袁紹宏氏によると、南極・北極の特殊環境で長期間使用したため、「雪竜」の動力システムおよび甲板機械等に腐食・摩損・老朽化等が生じ、安全性が低下しリスクが生まれている。世界では近年、強制的な極地環境保護規定が新たに設けられ、バラスト水やゴミの処理等に対してより厳格な条件が設定された。また南極条約区で、高純度・高濃度の硫黄燃料を携帯・使用することが禁じられた。厳格化する規定・公約の条件を満たすため、「雪竜」の動力システムも改造が必要となった。

 袁氏は、「雪竜は2007年、大脳に相当する船舶通信ナビゲーション装置を取り替え、自動化の程度を高めた。また実験室の配置を変更し、科学調査能力を高め、生活・業務環境を大きく改善した。今回の『心臓手術』により、既存の船体の構造、全体的な配置、動力取り出し装置の指標を変更せずに、雪竜の使用期限を全面的に延長し、安全性とグリーン・環境保護水準を高めることができる」と説明した。(編集YF)

 「人民網日本語版」2012年12月10日

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