中国へのサイバー攻撃が深刻化 米国からが最多 (2)
中国国家情報安全漏洩共同プラットホーム(CNVD)は2012年、毎月収集・発表した漏洩件数が平均で550件を上回った。同時にさまざまな原因により漏洩の修復に時間がかかり、進捗が緩慢になった。日々増加する漏洩は、基礎情報網および重要情報システムの主なセキュリティリスクだ。
■ネットセキュリティの脅威がエスカレート
ビッグデータ、クラウドコンピューティングの発展に伴い、新たな安全リスクが生まれている。海外からのサイバー攻撃のうち、米国が最多となった。
中国が直面している海外からのサイバー攻撃は依然として深刻なものだ。サンプリング調査によると、昨年海外の約7万3000台のゾンビ化したサーバーが、中国国内の約1419万7000台のメインコンピュータの干渉に参加した。サーバーの数量、国内メインコンピュータの干渉数、フィッシングサイトの委託地で、米国はいずれも1位となった。アノニマスなどのハッカー集団の活動が頻繁化し、中国政府系サイトにサイバー攻撃を仕掛けると宣言した。CNCERTが2012年に行ったモニタリングによると、中国の某大学・某ハイテク技術科学研究所・某上場企業などのメールサーバーが海外からのサイバー攻撃にあい、バックドアを埋め込まれた。3000人以上のユーザーのメールアカウント、パスワードのハッシュ、大量のデータが、暗号化を通じ海外のサーバーに送られた。
中国を対象とするフィッシング詐欺の拠点の96.2%は海外にある。そのうち米国の2062台のメインコンピュータは、中国国内のサイトを対象とする1万8230ページのフィッシング詐欺ページを請け負っている。米国に位置するフィッシング詐欺の拠点は、海外全体の83.2%を占め1位となった。