日本の新型ロケット 革新技術が世界基準になるか?
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が新たに開発した小型ロケット「イプシロン」の初号機が、27日に打ち上げられることになった。日本が新型ロケットを打ち上げるのは、2001年のH2Aロケットの発射から12年ぶりのことだ。最新のIT技術を採用しコストを大幅削減した打ち上げ方式が世界基準になるかが、注目を浴びている。中国広播網が伝えた。
イプシロンは「人工知能」と呼ばれる革新的技術を採用した。新型ロケットは打上げ前に自ら全自動検査を実施し、準備が整ったことを伝える。これはさまざまな制御・通信機器が人の手による検査を必要とした、伝統的な方式を徹底的に覆した。作業員を減少できる他に、発射装置の組み立てと打ち上げにかかる時間もまた、これまでの6分の1(約1週間)に短縮される。研究チームを率いる森田泰弘教授は、「ロケット界で革命を起こす」と自信満々に語った。また、打ち上げの際のコントロール人員も数人に減らされる。これほど機動性の高いロケット打ち上げは世界初だ。森田教授は、「高性能・低コストの小型衛星を適宜打ち上げ、成果を絶えず蓄積する」と述べた。
イプシロンは2006年に退役したM-Vロケットの後継機で、全長が24.4メートル(H2Aの半分)、直径が2.6メートルに達する、3段式のロケットだ。イプシロンは開発の際に、既存の実質的な成果と技術を積極的に採用した。第1段にはH2Aの固体ロケット用ブースターを、第2・3段にはM-Vの上段モータを導入し、開発コストを削減し、開発期間を短縮した。固体燃料箱には改良材料を採用し、性能を高めると同時に製造費用を削減した。開発費は約205億円で、新型ロケットの開発としては割安と言える。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年8月20日