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中国全国運動会 空撮カメラ・FLYCATが大活躍

 第12回中国全国運動会が2013年8月31日から9月12日にかけて、遼寧省瀋陽市で開催された。31日に行われた開幕式の会場で、多くの来場者は瀋陽オリンピック・スポーツセンター・スタジアムの上空に横たわる、黒い装置に注目した。これはワイヤ上を走行しながら撮影する3次元空撮システムで、カバー範囲は9万平方メートルに達し、この範囲内であれば盲点なしでの空撮が可能だ。科技日報が伝えた。

 同システムはこれまで南アフリカワールドカップ、広州アジア競技大会、IAAFダイヤモンドリーグ、第14回世界水泳選手権大会の撮影に使用されてきた。業界内では「飛猫(FLYCAT)」というユニークな名称が付けられている。

 中国全国運動会で同システムが登場するのは今回が初めてだ。その最大の長所は、競技場内で盲点のない空撮を実現できる点だ。従来型の2次元空撮システムとは違い、3次元空撮システムは4本のワイヤーによって、上下・左右・前後という3方向の撮影を実現できる。撮影の軌道も曲線・直線が可能だ。

 9月12日の閉幕式では、2次元空撮システムも現場に登場した。同システムには2つの支点があり、その間をワイヤーでつなぎ、その上を撮影機材が走る。撮影の幅は1000メートルに達し、建国60周年の閲兵式などのパノラマ撮影に適している。同システムは北京オリンピックで、1040メートルの撮影記録を樹立した。その後2012年のロンドン・オリンピックで再び記録を塗り替え、2600メートルの撮影に成功した。(編集YF)

 「人民網日本語版」2013年9月13日

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