2016年6月13日  
 

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人民網日本語版>>経済

供給側改革背景にデレバレッジなど3難問の解決を

人民網日本語版 2016年06月13日08:20

中国人民銀行(中央銀行)関連部門の責任者はこのほど、「中国経済は目下、中高速成長の段階にあり、インフレは歴史的にみて引き続き平均的な水準にある。『穏健』、これが目下の中国金融政策の姿を正確に表す言葉だ。実際、この言葉は供給側改革を背景として中国がレバレッジを厳格にコントロールする金融環境を保っていることを側面から証明するものだ。総合的にみて、現在のデレバレッジの任務の難点は、企業からみれば主に転換社債に集中し、民間の目線でみれば不動産市場の投機行為に現れ、政府からみれば安定成長と投資促進の過程で政府債務をどうやって合理的な水準に保つかということだ」と述べた。「人民日報」海外版が伝えた。

▽転換社債 企業の規模でなくモデル転換をみるべき

レバレッジといえば、多くの人が真っ先に思い浮かべるのは「転換社債」だ。転換社債とは金融資産管理会社が銀行から買い取った不良債権のことで、銀行と企業の間での債権・債務の関係が金融資産管理会社と企業の間での株式をめぐる関係に変わる。つまり、それまでの元本償還と利息支払いが株の配当に変わるのであり、銀行は不良債権を整理でき、企業には債務の負担から開放されて新たな発展のタイミングと可能性をつかむチャンスになる。

だが「この世にはタダのランチはない」。天津財経大学経済学院の叢屹教授は、「債権に対応するのは帳簿上の価値、株券に対応するのは資産価値であり、資産価値の高低は企業の収益状況によって決まる。企業に収益がなければ、株の価値も下がり、転換社債のリスクが顕在化する。そこで、転換社債をめぐっては企業の規模や過去をみるのではなく、モデル転換や未来をみることが必要だ。ゾンビ企業や遅れた生産能力のただ乗り問題を断固として回避しなければらない」と話す。

中新証券の彭文生グローバルチーフエコノミストは、「国内外の経験からわかるように、優れたプロジェクトの支えがあり、市場における潜在力は高いが、負債率が高すぎて苦境に陥った企業の転換社債でなければ、各方面に高い収益をもたらすことはできない。毎年損失を出し、資産で債権を相殺できないゾンビ企業は、転換社債によって赤字を黒字にすることは難しく、過剰生産能力の解消や構造調整にもマイナスになる」と指摘する。


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