破竹の勢いでこの一週間連勝を続けている謎のネット棋士「マスター」が4日夜、中国のトップ棋士・古力九段との第60局を控え、自分が昨年、韓国のトップ棋士李世石(イ・セドル)九段を破った人工知能(AI)囲碁ソフト「アルファ碁」の進化版であることを明かした。「マスター」が自分であると明かした「アルファ碁」開発チームの首席デザイナー黄士傑博士は、「今回の対戦がテスト戦での最後の戦いとなるだろう」と話した。この「最終戦」は、古力九段の2目半負けの結果に終わり、「マスター」は60連勝という前代未聞の偉業を成し遂げた。新華社が報じた。
2016年12月29日に登場して以来、「マスター」はこの1週間で、柯潔、朴廷桓(パク・ジョンファン)、古力、陳耀燁、范廷鈺、常昊、時越、芈■廷(■は日かんむりに立)、唐韋星、江維傑、柁嘉熹、周睿羊、元晟溱(ウォン・ソンジン)、姜東潤(カン・トンユン)、金志錫(キム・ジソク)、朴永訓(パク・ヨンフン)など中韓両国の世界チャンピオンなどトップ棋士を次々と撃破し、60連勝を果たした。「マスター」にとって唯一「未攻略」だった対局が4日午前、陳耀燁棋士との間で行われ、わずか数手打っただけで陳耀燁棋士のネット接続が切断し、システムによって「引き分け」と判定された。同日午後、両者は再び対局に臨み、「マスター」は第55局も連勝した。
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