スイスでアンチエイジングのケアをする、日本で健診・検診を受ける、韓国で美容整形をする……観光旅行と医療健康という2つの需要に応える新しい旅行スタイルが生まれている。医療(メディカル)ツーリズムだ。「工人日報」が伝えた。
医療ツーリズムの人気が徐々に高まっている。オンライン旅行サービス会社・携程旅行網がこのほど発表した「2016年オンライン医療ツーリズム報告」によると、16年に携程プラットフォームで海外医療ツーリズムに出かけた人は前年の5倍に増加し、中国人観光客の利用者はのべ50万人に上った。中国は現在、医療ツーリズム市場における旅客輸出国にとどまっており、国内市場はまだスタートしたばかりの段階だという。
▽「治療プラス観光」と「観光プラス治療」
国連世界観光機関(UNWTO)は医療ツーリズムを、「医療ケア、疾病と健康、リハビリと静養を中心とした観光サービス」と定義する。中国未来研究会観光分科会の劉思敏副会長は、「医療ツーリズムは実は中国に早くから存在していた。普段住んでいる場所を離れて観光に出かける、レジャーを楽しむ、親戚や友人を訪ねる、治療を受けるなどはすべて旅行の範疇にあり、大都市で病院にかかるというのも実は一種の医療ツーリズムなのだ」と話す。
中青旅遨遊網の徐暁磊最高ブランド責任者(CBO)の話によると、「現在、市場に出回る医療ツーリズム商品には3種類ある。1つ目はリゾートタイプの商品で、心身を開放し、飲食を調節することなどで療養の目的を達するというもので、フランス南部のスパリゾートなどがこれだ。2つ目は美容・整形タイプの商品で、韓国や日本に行って整形手術を受けるなどだ。3つ目は治療が主目的の商品で、海外の医療機器・設備を利用して難病や難病の疑いがある症状を治療したり、手術したりするというものだ」という。
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