酉(とり)年の「故宮カレンダー」には、南朝(420-589年)の鶏頭壺、唐代(618-907年)の緑釉生肖鶏俑、康熙年間(1662-1722年)の五彩雉鶏牡丹紋瓶、中国近代の巨匠とされる徐悲鴻(じょひこう)が描いた「竹鶏軸」などが含まれている。
中国では近年、文芸系のカレンダーが人気になっており、科学技術系のコミュニティサイト・果殼網や雑誌・読庫なども各種オリジナルカレンダーを打ち出し、定価は60-100元(約1000-1700円)と、普通の書籍より高いにもかかわらず、大人気となっている。
これについて、業界関係者は、「カレンダーは目を引く。美しいだけでなく、日に日に高まる人々の美的センスにも合致している。そして、さまざまなグループ、特に若い消費者に的を絞って、内容やテーマを絞っている」と分析している。
例えば、故宮博物院の「故宮カレンダー」は伝統文化が好きな人に、果殼網の「『種』のカレンダー」は動植物が好きな人に、博物雑誌の「果蔬志カレンダー」は料理好きな人にそれぞれターゲットを絞っている。絵や写真、言葉などが添えられたカレンダーは、気軽な楽しみを与えてくれるだけでなく、文化的な要素を含み、さらには現在断片化してしまっている学習と読書の習慣をうまく盛り込んでいる。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年1月10日
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