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「ピンインの父」と呼ばれる著名な言語学者・周有光氏が死去  (2)

人民網日本語版 2017年01月18日13:13

中華人民共和国成立後、周さんは中国文字改革委員会に招かれ、漢字ピンイン方案委員会の委員を担当した。そして、3年かけてピンイン方案を策定し、58年2月にその方案が全国人民代表大会で承認された。

現在使われているピンインは、中国においてかけがえのない文化遺産とされ、中国人の普段の生活の至る所にまで浸透している。ピンインが誕生するまで、中国人の85%が非識字者だった。しかし、漢字の簡略化やピンイン制定などの文字改革に加えて、一連の教育政策が打ち出され、中国は現在、世界で識字者が最多の国になっている。

ピンインの考案のほか、周さんは「ブリタニカ百科事典」を中国語に翻訳するための委員も務め、言語・文字学や文化学の分野の著作を数多く発表してきた。

米国「ニューヨーク・タイムズ」のサイトは14日、「『ピンインの父』と呼ばれた周さんが14日に北京で亡くなった。周さんはローマ字表記『ピンイン』系統を成立し、その系统は約60年前に打ち出され、今では一般的な基準となっている」と伝えた。

中国で58年にピンインが導入されたのは、数万に及ぶ伝統的な漢字に取って代わる文字を導入するためではなく、表音文字で綴ることにより、多くの人に、ミステリアスな漢字の世界を少しでも身近に感じてもらうためだ。ピンイン誕生により、中国人の識字率は大幅に向上し、中国語を学ぶ外国人の苦労が軽減された。そして、目の不自由な人が点字で書かれた中国語の文章を読むための助けにもなってきた。その他、恐らく周さん自身も予想していなかったと思われるのは、ピンインがパソコンのキーボードやスマホで中国語を入力する上で、非常に大きな役割を果たすようになったことだ。(編集KN)

「人民網日本語版」2016年1月18日


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