今回の取材によって、大学では、男子学生より女性学生のほうがモラハラに遭う可能性が高いことが分かった。アンケートでは、女子学生の75%が大学で「孤立化させられたと感じたことがある」と答えたのに対し、男子学生の同回答はわずか12%にとどまった。また、女子学生の70%が居場所を見つけるために「右へならえ」で友達の輪に入ったと答えたのに対して、男子学生の同回答はわずか10%ほどにとどまった。
昌さんは、「これは、男子学生と女子学生では思考回路が違うことと関係がある。一部の女子学生は感情的で、じっと我慢することに長けているほか、情報処理を自分で行う。その処理の過程でいろんな感情が混ざり込み、いろんな問題が絡み合うようになる。一方、男子学生の思考回路では、何かの方法で感情を発散、表現しようとし、加えて比較的客観的であるため、問題を解決しやすい。モラハラと普段の生活におけるちょっとしたトラブルの違いは、不満が蓄積してどんどん大きくなり、それがずっと解決できないと、小さなトラブルがモラハラへと発展していく点」と分析する。
昌さんの分析によると、このような「モラハラ」を解決する最善の方法は、効果的に意思の疎通を図ることやいろんな視点に立って考えてみること。しかし、今の多くの大学生はこの点を苦手としており、他の学生との間でトラブルが起きると、外向的な学生は言葉で相手を攻撃して自分の目的を達成しようとするのに対して、内向的な学生は冷たくあしらったり否定的な態度を取ったりするようになる。今の大学生は、携帯をいじってばかりで、他の人の面と向かったコミュニケーションが不足しているため、往々にして溝が一層深くなってしまう。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年1月18日
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