中国国家図書館の修復室で、古書の1ページの修復作業をする潘菲さん(2016年12月20日、撮影・李雋輝)。
李屹東さんは大学で美術史を学び、修士からは中国古代書画鑑定を専門としていた。書画の修復の基礎は多少心得ていた。修復室にやってきた全ての新人は必ず、数ヶ月の基礎研修を受けなければならない。潘菲さんは金陵科技学院の古書修復専攻を卒業。ここは当時、中国で唯一古書修復専門学生を募集していた。ここ2年間、潘菲さんは清の皇帝・乾隆の蔵書「天禄琳瑯」の修復に携わった。291部の蔵書のうち、破損具合が極めてひどいものが300冊以上もあった。
李屹東さんは、「古書を修復している時は、先代の修復師と会話をしているようだ。古代の修復師にもいい加減な人はいたようだ。ページが破けている場合は紙を補って修復する。通常、補う紙は破けた箇所より、1ミリほど大きめにする。大きすぎると見栄えが悪い上、バラバラな感じがする。しかし、ある古代の修復師は、まるまる1枚の大きな紙をそのまま使って貼り合わせていた。最も恐れていることは、先代の修復師がいい加減な修復をしていること。我々は次の代の修復師に怒られないよう、丁寧な修復を心がける必要がある」とした。(編集TK)
「人民網日本語版」2017年1月19日
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