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「中国料理グルメ」の日本人からみた中国の春節 (2)

人民網日本語版 2017年02月04日09:33

「日本料理は、素材の味を重視し、四川料理のようにさまざまな調味料を多く使うことはあり得ない」と話す兎澤さんは中日両国の飲食文化に非常に詳しく、中国料理の中では淮揚料理(上海料理)が最も日本料理に近いと話してくれた。淮揚料理は鑑真和上が中国から日本に伝え、今の日本料理の原型となったという説もあるほどだ。

中国最古の医学書「黄帝内経」には、「医食同源、薬膳をもって病を治す」という記載がある。兎澤さんは、先天的な皮膚病を小さなころから患っており、日本の西洋医学では完治できなかった。このため彼は1996年、薬学を学ぶために中国薬科大学に留学した。

「朝は皇帝のように豪勢に食べ」、「野菜は多めに、肉は少なめに」、「病は口から入るので天然でない食品は身体に悪影響を及ぼす」と、薬膳をめぐる話をする兎澤さんは、まるで中医学専門のベテラン医師のように、持病を治すために薬膳を用いた経験について、包み隠さず話してくれた。

兎澤さんは、「飲食文化は常に中日両国の民間交流における橋の一つ。旅行で日本を訪れた中国の友達は、帰ってきた後も本場の日本料理をまた食べたいと言っている」とした。

兎澤さんは「初めてオープンした薬膳の店は、何よりも文化を重視し、経営面については何も考えていなかった」とし、2003年から、南京で薬膳を出す飲食店を3店オープンさせた。最初に開店した2店舗は、経営不振で相次ぎ閉店せざるを得なかった。2015年、大阪で調理師をしている古くからの知り合いに請われ、南京石鼓路で日本料理店を開いた。今回はその成功を確信しているのだという。

南京で長く暮らしてきた兎澤さんは、中国人の友人から見ると、一挙手一投足すべてがまるで中国人のようなのだという。中国滞在22年目となる2017年の年頭に立てた新年の願いは、「自分の中国の夢を実現させると同時に、皆が中国の夢を実現させること」という非常に中国的なものだった。(編集KM)

「人民網日本語版」2017年2月4日


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