日本側のたびたびの妨害にもかかわらず、米国カリフォルニア州サンフランシスコ市政府の関連部門はこのほど、同市内の公共空間に「慰安婦」の記念碑を設置するかどうかの「最終投票」で行い、設置を承認するとともに、碑文の具体的な内容を確定した。碑文は、第二次世界大戦中、旧日本軍に「慰安婦」になることを強制されたアジアの女性たちの悲劇を永遠に忘れることなく、歴史をしっかりと記憶し、平和を大切にし、人類の尊厳をともに守り抜こうと呼びかける内容だ。
サンフランシスコは米国で「慰安婦」記念碑が設置される7番目の都市になる。計画では、今年9月に市内のチャイナタウンのセント・メリーズ・スクエアに設置されるという。
記念碑のデザインは英国の彫刻家スティーブン・ホワイト氏によるもので、テーマは「記憶、強靱さ、正義」。3つの部分で構成され、異なった服装の3人の若い女性が手をつなぎ、背中合わせで円柱の上に立ち、その下には朝鮮半島の伝統衣装を着た高齢の女性が両手を組んで立ち、目は少女たちの方を向いている。3人の若い女性は中国、韓国、フィリピンの「慰安婦」を象徴し、高齢の女性はごく少数となった生存する元「慰安婦」を象徴し、正義と尊厳への強い願いが表現されている。
現地メディアの報道によると、「慰安婦」記念碑の設置はサンフランシスコに本部を置く多民族の権利保護団体「慰安婦正義同盟」が働きかけたもの。同同盟の共同代表を務めるリリアン・シンさんとジュリー・タンさんは、「今回の記念碑設置は正義を訴えるための行動であり、中国系、韓国系、アフリカ系、ユダヤ系、さらには日系の各界の人々に支持されている。サンフランシスコの『慰安婦』記念碑設置プランが最終的に確定したことをうれしく思う。自分たちの訴えの意義の重大さが改めて明らかになった」と話す。
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