医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」は、このほど豪州の研究で明らかになった新発見を掲載した。その研究によれば健康的な食習慣は身体の健康を促進するだけでなく、うつ病患者の症状を和らげるというのだ。生命時報が伝えた。
豪ディーキン大学飲食・情緒研究センター長が率いる研究チームは、56人のうつ病患者の12週間に渡る追跡研究を行った。被験者は無作為に2組に分けられ、Aグループは対話による治療など社交的なケアを受け、Bグループは食生活を改善した。専門的な栄養士が患者の状況に応じ、食生活改善を提案した。Bグループの患者は糖分、加工食品、清涼飲料水などの摂取量を極力減らし、穀物や新鮮な果物・野菜、豆類、ナッツ類、魚介類、肉の赤身、オリーブオイルなど、健康的な食品の摂取量を増やした。比較分析したところ、Aグループのうちうつ症状が改善したのは8%のみだったが、Bグループは33.3%に達した。また被験者は健康的な食生活を心がけるほど、うつになりにくいことが分かった。そのため食習慣の簡単な改善により、うつ病の治療効果を大幅に高めることができるという。
研究者は「この研究はうつ病治療のシンプルで実行しやすい新たな方針を示した。健康的な食生活に適度な運動を加えれば、うつ病の治療効果はさらに高くなる」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年2月15日
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