中国人寿財険北京支社の担当者は、「従来の考え方では、保険とは思わぬ事故に対する一種の保障であり、損害や損失を補償するという保険の機能が体現されていた。一方、『恋愛保険』は、そのような損害補償をベースとして、さらに被保険者の恋愛・結婚費用も保障対象に追加したものだ。だが、『恋愛保険』の登場は、ある意味、『インターネット+』時代の発展すう勢に対応し、『サプライサイド』の立場からの製品革新ともいえる」と指摘した。
高いリターン率、素晴らしいプレゼントなどを謳った「恋愛保険」が、一部の消費者を魅了したことは間違いない。だが、「バレンタインデー保険ビッグデータ報告」を見る限り、この種の「恋愛保険」は、ほとんどの人が「傍観者」の域を出ないままで、実際の購入率は非常に低く、保険会社側にとっても単なる「おふざけ」に過ぎないという感は否めない。
恋愛の中のカップルは、前世・現世・来生の変わらぬ愛を誓いたがるが、そのほとんどが、3年目の破局や7年目の浮気などの障壁を乗り越えられないのが現状だ。アクチュアリーが取りまとめた統計データによると、カップルの98.39%は、付き合って3年以内に別れている。保険契約者のうち、この保険で「愛情」をキープできる割合はわずか1.71%に過ぎず、この確率は創業成功率よりさらに低い。
梁晨さん(30)は、「現代社会は、発展のペースがあまりにも速く、付き合い初めて1年ほどで電撃婚するケースがほとんど。3年後の関係を予測できるカップルなどどこにもいない。この保険に設けられている期間の条件は、3年以内に結婚したカップルは収益を得られないことを意味している。したがって、私のような1980年代生まれがこのような保険に入ることはあり得ない。この種の保険は、まだ在学中の輝かしい未来予想図を描ける大学生カップルにこそふさわしい。今の愛を大切に育てようと決意することは、一種の心理的な慰めにはなるかもしれない」としている。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年2月16日
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