生態保護レッドラインとは、生態エリアの範囲内で特殊で重要な生態機能を有し、強制的に、かつ厳格に保護しなければならない区域を指す。同意見は、生態保護レッドラインを制定・厳守し、レッドラインによる重要な生態空間の管理、抑制を実現し、生態機能、面積、性質の維持の確保を指示しており、さらに、「生態保護レッドラインの制定後は、増加のみで、減少があってはならない」と強調している。生態保護レッドラインは実質的には、生態環境・安全のレッドラインで、最も厳格な生態保護制度の構築を目指している。
実際には、2000年前後に、中国の一部の県・市が生態保護レッドラインの制定方法を模索し始め、これまで一定の経験を積んできた。現時点での統計によると、中国の貴州省や四川省、陝西省など13の省、市、自治区で、生態レッドライン保護の範囲の制定、または初期段階の制定が済んでおり、各省が制定した生態レッドライン保護区域の面積は、それぞれの省の面積の3割以上に当たる場合が多い。また、関連の管理対策も講じられている。
中国環境保護南京環境科学研究所の所長を務める、全国生態保護レッドライン制定技術グループの高吉喜グループ長は、「生態保護レッドラインの制定は、高精度の画像や土地利用などのデータを利用して、明白かつ確実にそのラインを決める。その境がはっきり定められなければ、管理、抑制をし、制度を定めることはできない」と指摘している。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年2月27日
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