全人代代表、深海有人装備国家重点実験室長の顔開氏は「有人潜水艇『蛟竜号』は水中に12時間滞在できるが、定員は数人のみだ。未来の深海ステーションは1000トン級になり、科学者の海底での半月もしくは数ヶ月の滞在をサポートできる必要がある。中国は将来的に、数十人が勤務・生活できる海底実験室を建設する」と話した。科技日報が伝えた。
顔氏によると、深海ステーションの建設の難しさは、宇宙ステーションに勝るとも劣らない。深海ステーションは小型有人潜水艇などの各種作業ツールを搭載する。科学者はこれらを使って、より深い海底で研究任務を遂行後、潜水艇で帰還することができる。顔氏は「科学者は小型有人潜水艇を利用し深海生物を育成・研究し、深海鉱産物・油ガス資源を発見できる。さらには深海生物遺伝子を製薬に用いることも可能だ」と述べた。
海底滞在期間が長くなるため、深海ステーションが使用するエネルギーが鍵となる。顔氏は、燃料電池もしくは原子力を採用する、もしくは将来的に海底で発見される可能性のある、無尽蔵のエネルギーを利用することを検討している。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年3月9日
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