「遼寧艦」空母編隊の関係者はこのほど、中国の空母編隊は艦隊と戦闘機による「艦機融合」の面で画期的な進展を遂げたことを明らかにした。軍事専門家の尹卓氏は中国中央テレビの取材に対し、遼寧艦空母編隊の全体訓練レベルは大きな進展を遂げ、すでに初期作戦能力を有しているとの見方を示した。人民網と中国中央テレビが伝えた。
2016年12月20日に出港した遼寧艦空母編隊は渤海、黄海、東海、南中国海などの海域を航行し、宮古海峡、バシー海峡、台湾海峡を通過した。航海24日目にあたる2017年1月13日には、遼寧艦と駆逐艦数隻から編成された空母編隊は海域訓練と試験任務を無事完了し、帰港した。報道によると、遼寧艦は今回の航行で第一列島線航行訓練を実現したほか、海域を越えた空母艦隊と艦載機の戦術訓練の展開、全プロセスの組織など、数多くの歴史的な進展を成し遂げた。
また尹卓氏は、「遼寧艦は現時点ではまだ完全武装での作戦能力を備えるには至っておらず、艦載機と艦載機パイロットの人数も完全武装での作戦を実行する要求を満たしていない。しかし、遼寧艦はすでに初期作戦能力を有し、防衛保障システムの雛形も備えているため、万が一、戦争が生じた場合でも、応戦のため出撃する能力を備えている。ただし、艦載機の数が少ないため、持続的な作戦能力はまだそれほど強くはない」とした。(編集TG)
「人民網日本語版」2017年3月23日
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