創業者が舵を取り続ける企業9割
武漢のファミリー企業のほとんどは、創業者から二代目に引き継がれる時期に来ているが、その大多数は創業者が舵取りをしている。調査研究に回答した武漢のファミリー企業約120社のうち、創業者が舵取りをしている企業が90.8%を占め、二代目に引き継いだ企業はわずか9.2%に当たる11社にとどまった。また、41.6%の企業は、創業者と二代目がどちらも在任中で、二代目のうちの58%が一人っ子だった。
武漢市の二代目のうち、「後を継いでもいい」と考えているのはわずか3分の1で、引き継いでいる人も決して望んでそうしているわけではない。なかには、父親ら家族に対する責任感から、または家庭内で大きな変化があったため仕方なく引き継いだという二代目もいる。調査に答えた二代目のうち、65%以上が学部以上の学歴を有しており、大学院生以上が20%以上、海外帰国組が41%で、ほとんどの留学期間が1年以上となっており、彼らの視野は広く、独立心と自活能力に優れている。
二代目は創業者のやり方に不満
二代目が後を継ぎたくない主な理由は「父親の管理理念に納得できない」
武漢恒星防水材料有限公司の張衛総経理は、「引き継ぎの過程は本当につらい。創業者は自分のやり方で経営し、何かを決める時にもコストをまず考える。いつもどのようにしてコストを削減するかを考えている。私は今後は組織と組織の競争、チームとチームの競争になり、チームの育成を重視しなければならないと思っている」と話す。
創業者が従事している業界も好きでない
武漢天朗実業集団有限公司の王勃・総経理は、「私が企業を引き継いだ今の時代はその時代背景が異なる。創業者が企業を立ち上げた時は、残業もして一生懸命仕事をし、謙虚に頭を下げていればお金を儲けることができた。一方、今は業界の競争が非常に熾烈で、どの業界も従事している人がたくさんいる。生き残るためには、他の人にはないものを持っているか、新しいものを継続的に生み出す能力を有していなければならない。企業を継ぐ人間からすると、創業者よりずっと難しい状況に置かれている」との見方を示す。
創業者ほど打たれ強くない二代目
武漢栄德実業有限公司の詹応芳・副総経理は、「ファミリー企業を継いで8年になり、商品の研究開発や生産、経営、対外融資など、さまざまなことを自分でこなさなければならない。今あるものを守るのも大変だし、起業するのはもっと難しい。私たちは実際には苦しい二代目」と肩を落とす。
難しいコミュニケーション
武漢天仕達電気有限公司の鐘輝氏は、「一番頭が痛いのは、家族と管理職の人の意見の違いをまとめること」としている。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年3月27日
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