社会が発展するのにともない、家庭の中でのペットの地位が急速に上昇しており、ペットを家族の一員とみなし、食べ物や関連グッズにお金を使いたいと考える人がますます増えている。ペット産業が人気を集め、「一攫千金をねらう人」の参入が相次ぐ。1千億元(1元は約15.9円)を超える巨大市場は、資本の熱い視線を集め、ここ2年ほどの間に、ペット概念株が新三板市場(店頭市場)に次々登場し、新規株式公開(IPO)にこぎ着けたところもある。資本時代に突入したペット産業はこれからどうなるだろうか。「北京日報」が伝えた。
▽80後と90後がペット消費の中心
1990年生まれ(90後)の劉さんはサラリーマンで、漫画のキャラクター「ガーフィールド」のような猫を飼っている。「この子と一緒にいると安心する。人形などのおもちゃより、猫が生き生きして感情が豊かだ」と話す。
猫を飼えばそれなりの消費が必要だ。劉さんの場合、えさ代、ペットショップでのグルーミング代、服、おもちゃ、砂、サプリメントなどを合わせると、毎月約500元から850元の出費があるという。
犬を飼った場合も同じだ。トイプードルを飼う斉さんの場合、えさ、おやつ、グッズはすべて輸入製品で、これに動物病院での定期的なグルーミングにトリミングなどを合わせると、一月の出費は1千元前後になる。
北京観賞動物病院は北京でもっとも早くペット診療を手がけた病院だ。ペット医療業界で働いて10年以上になる戴京生院長補佐は、「みたところ、ペットを飼うのは昔はハイレベルのニーズだったが、徐々に大衆の消費へ変わってきて、特にここ2年ほどは大衆化が著しい。80後(1980年代生まれ)や90後の層が消費の中心になり、持続的に人気のペット経済はさらに『爆発的』な状況をみせている。犬を飼う場合、毎月の平均支出が1千元から1500元になるのも珍しくない」と話す。
▽猫好きの金鉱に群がる挑戦者たち
戴院長補佐は、「今、ペット病院は増加傾向にあり、各地でまんべんなく花を咲かせているといった状況だ。(自分の働く)病院の一日あたりの平均受診件数は約100件に上る。小さな病気ならコミュニティ周辺の動物病院で事足りる。うちは主に難しいケースを受け入れている」と説明する。
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