ドイツで間もなく開幕する世界卓球選手権に備え、湖北省黄石市で合宿に励んでいる中国女子代表チームは、チーム内でのエキシビションゲームで訓練の成果を検証している最中だ。中国卓球女子代表チームの孔令輝監督は、「今回の世界卓球選手権には、リラックスして臨むことが肝要で、決して重荷を背負ってはならない。チーム全体の士気を盛り上げて臨むことが大切だ」との見方を示した。新華社が報じた。
2017年世界卓球選手権種目別競技は、5月29日から6月5日まで、独デュッセルドルフで開催される。中国代表は、丁寧、劉詩雯、朱雨玲、陳夢、木子の5人の選手が女子シングルスに出場する。また、女子ダブルスには、丁寧/劉詩雯、朱雨玲/陳夢の2組が臨む。
4月中旬に行われた卓球アジア選手権女子シングルスでは、日本の平野美宇選手(17)が、丁寧・朱雨玲・陳夢各選手を次々と破って優勝を果たし、中国卓球チームに大きな衝撃をもたらした。孔監督はこれについて、「アジア選手権女子シングルスで優勝を逃した主な原因は、準備不足だったことだ。平野選手に対する分析が精確さに欠けていた。これまで、中国の選手が平野選手に敗れたことはなかった。丁寧選手が敗れた後、朱雨玲・陳夢の若手2人にのしかかる精神的重圧がかなり大きく、平野選手に付け入る隙を与えてしまった」と分析した。
今回の世界卓球選手権に備え、中国女子チームは、4人の専門家を招いてアジア選手権のデータとビデオの統計・分析作業を依頼、問題の指摘・調査を通した総括を行った。また、主なライバル選手の打法やスタイルを分析し、ライバル選手との試合を想定したシミュレーション対戦を実践した。孔監督は、「平野選手は、大きな大会で3人の中国選手を連続して撃破した。これは偶然ではないし、並大抵のことでもない。アジア選手権後、平野選手は中国チームにとって最大のライバルとなった。世界選手権に臨むために我々がまず行ったことは、彼女に対する全面的な分析作業だった」とコメントした。
また、孔監督は、「選手たちはリラックスした気持ちで臨むことが肝要で、決して重荷を背負ってはならない。平野選手は成長著しく、打法もかなり先進的だが、実のところ、それほど恐れることはない」と強調した。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年5月15日
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