平野美宇と中澤コーチ
16日に閉幕した卓球アジア選手権では、日本の台頭が中国に衝撃を与えた。その立役者は平野美宇選手で、リオデジャネイロ五輪金メダリストの丁寧選手や世界ランク2位の前回覇者・朱雨玲選手、陳夢選手などから次々に大金星を上げて、女子シングルスで優勝した。しかし、平野選手の快進撃の背後には、「中国の力」の支えがあったことはあまり知られていない。西安晩報が報じた。
JOCエリートアカデミーの監督で、現在は平野選手のコーチを務めている中澤鋭(旧名:王鋭)コーチは、北京五輪金メダリストの馬琳(マー・リン)らと同世代で、卓球河北省チームのメンバーだったものの、中国ナショナルチームのメンバーに選ばれたことはない。そんな中澤コーチは15年前に日本に行き、卓球のコーチを務め、現在日本でトップレベルの石川佳純選手を6年間にわたって指導した経歴を持つ。15日の女子シングルス決勝の後、中澤コーチは取材に対して、平野選手の快進撃の「秘密」を明かした。
中澤コーチが監督を務めるJOCエリートアカデミーはナショナルチームではなく、「年少の競技者が将来的にオリンピックなどで活躍できるよう、一貫して育成するための組織。日本の小学校6年以上の大会優勝者を全て集めてここで訓練している。中学校1年から高校3年までの学生がここで一緒にトレーニングを受けていることになる」。
今回の大会で、平野選手のアグレッシブな打ち方と速いスピードに中国の選手がついて行けなかったことについて、中国の孔令輝女子代表監督が、「中国より進んだテクニックを持っている」と語ったことについて、中澤コーチは、「高く評価しすぎ」と謙遜しながらも、「試合内容を見ると、打ち返すスピードなど確かに先を行っている部分はある。全体的なスピードも速い。そのような評価を得られてうれしい」と語っている。
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