第23回中国‐ASEAN高官協議が19日に貴州省貴陽市で開催された。中国外交部(外務省)の劉振民副部長とシンガポール外務省の池偉強常務事務次官が共同で主催し、その他のASEAN各国の高官や高官代理とASEAN副事務局長が出席した。
協議では中国とASEANの「2+7協力枠組み」の実施状況を全面的に振り返り、特に昨年の中国‐ASEAN対話関係構築25周年記念サミットの成果の実施状況と進展ぶり、および今年の中国‐ASEAN観光協力年の各種活動の進展状況を振り返った。また協議では中国・ASEAN協力の多大な成果が高く評価され、こうした成果が双方の20億人に上る国民に実際の利益をもたらしたことが強調され、中国‐ASEAN戦略的パートナーシップの内容がより豊富になり、協力の見通しがより幅広くなり、食い違いの処理がより成熟した理性的なものになり、この地域の平和、安定、発展の促進に向けて重要な貢献を行ったとの見方が示された。
ASEAN各国の高官からこのほど開催された「一帯一路」(the belt and road)国際協力サミットフォーラムへの賞賛の声が寄せられ、「一帯一路」イニシアティブは地域の協力と発展を促進する上でプラスになるので、このイニシアティブとASEANの発展計画との密接な連携を推進し、各国国民の福祉増進のために新しい発展チャンスを提供したいとの見方が示された。中国はASEAN設立50周年を祝い、ASEAN共同体の構築と地域協力におけるASEANの中心的地位を引き続き支持する考えを明らかにした。
各方面から次のような見方が出された。現在の中国‐ASEAN関係はこれまでの流れを受け継いで新たな流れを生み出す重要な段階にさしかかり、新たな発展チャンスに直面しており、全体的な視野で双方の関係発展の中心的な流れをしっかりつかみ取り、双方の関係が絶えず新たな進展を遂げるよう推進する必要がある。各分野での実務協力を深め、人的・文化的交流の新たな柱を構築する必要がある、サブ地域協力の新しいエンジンを育成し、国際問題や地域問題におけるコミュニケーションと協力を強化し、経済グローバル化と地域一体化にプラスのエネルギーを注入する必要がある。来年に中国‐ASEAN戦略的パートナーシップ樹立15周年を迎えるのを契機として、より高いグレードの中国‐ASEAN戦略的パートナーシップの構築を模索し、双方の今後の発展の青写真をしっかりと描くことが必要だ。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年5月20日
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