中国国防部(国防省)報道事務局は4日、拡大ASEAN国防相会議が共同宣言を発表できなかったことに遺憾の意を表明した。人民日報が伝えた。
国防部報道事務局は「中国側は共同宣言の草案の内容について議長国マレーシアと緊密な調整と意思疎通を継続し、共同宣言の内容についてマレーシアおよび他のASEAN諸国と共通認識にも達していた。だが特定の域外国が既存の共通認識を顧みず、共同宣言に本会議の議論に属さない内容を無理に盛り込もうとした。これは拡大ASEAN国防相会議の趣旨と原則に完全に背離し、ASEANの制度における中心的地位と主導的役割を損なうものだ」と指摘。
「こうした中、会議が予定通り共同宣言を発表できなかった責任は完全に特定の域外国にある。各国が拡大ASEAN国防相会議の貴重な協力の雰囲気を大切にし、制度の趣旨、原則、目標を遵守し、制度の今後の発展に建設的役割を発揮することを希望する」と表明した。
拡大ASEAN国防相会議は11月3、4両日にマレーシアで開催された。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年11月5日