「支付宝」(アリペイ)の音声を聞いて、スーパーの店員に買い物代金を支払う陳思穎さん。 |
上海に住む陳思穎さん(28)は、視覚障害者だ。長年、暗闇の世界で生きてきた彼女は、聴覚からの情報や手から得られる触覚情報を頼りに日常生活を送ってきた。しかし、買い物をする時だけは、古くてボロボロになった紙幣の種類を触って判別する必要があり、彼女にとって不便この上なかった。人民日報が伝えた。
モバイル決済サービスの普及に伴いバリアフリー化が推進されている現在、音声認識方式によって視覚障害者もモバイル決済を行うことができるようになった。推計によると、少なくとも600万人の視覚障害者がスマートフォンを利用している。インターネット関連企業の多くが、「バリアフリー」という原則を重視してアプリ開発を進めていることから、視覚障害者の人々は、よりスムーズにモバイルネットワークを利用できるようになっている。
陳さんは今や、外出時に財布を携帯することはほとんどなくなった。最後に紙幣を使って買い物をしたのがいつだったのか、ほとんど思い出せないほどで、紙幣を利用するときのそわそわと落ち着かない気持ちをもはや味わう必要がなくなったという。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年5月23日
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