「未来のエネルギー、緑のシルクロード」をテーマとする、アスタナ国際博覧会(ASTANA EXPO2017)中国館は、金色のゲートを入ると、「エントランス・ホール」、「エネルギー回廊」、「スマートエネルギーの1日」、「未来エネルギーのドリームシアター」、「グローバルの使命とパートナー」という5つの展示ゾーンが来場者を出迎える。
中国館組織委員会の王錦珍・副主任は、次の通り話した。
「今回の中国館では、中国のエネルギー発展のPRや未来エネルギー発展に関する模索についての展示が全面的に行われている。未来エネルギーは、現在のエネルギー危機を解決し、持続可能な発展を後押しする重要な担い手だ。新エネルギーの開発・利用・保護をめぐる中国の思索と実践こそ、今回の国際博覧会で中国館が展示したかった重点でありポイントである。『緑のシルクロード』では、『一帯一路』政策提唱下における中国のグリーン発展理念を深く掘り下げて紹介する」。
「エネルギー回廊」ゾーンには、水流式紡錘車、鄭和の宝船、大慶油田、秦山、大亜湾原子力発電所、三峡水力発電所の模型が展示され、中国の古代から現代までの、伝統的な化石エネルギーから新型エネルギーへの発展プロセスにおける代表的な事件や業績が詳しく説明されており、中国エネルギー発展史の概要が紹介されている。
「未来エネルギーのドリームシアター」をテーマとしたシアターで上映される映画は、エネルギーのモデルチェンジと「人工太陽」による核融合エネルギーを核心とした立脚点に立ち、主人公が光を追い、新エネルギーを探し求め、大自然に恩返しをするという物語を繰り広げ、中国の未来エネルギーへの探求と実践について表現している。
上海協力機構(SCO)のアリモフ事務局長は、「今回、中国館で展示されるエネルギー技術は世界一流レベルを備えており、中国のエネルギー利用プロセスは、世界に認められる価値がある。中国のエネルギー開発は世界からの尊敬を得るほどの値打ちがある」とコメントしている。
中国館のテスト運営中の今月4日、「人工太陽」核融合模型、「華竜一号」模型などのハイエンド科学技術の数々が、絶え間なく来場者の注目を集めた。彼らは、「これらの技術がカザフスタンで応用されることを強く希望する」と口々に語っていた。カザフスタンの外務副大臣でASTANA EXPO2017の政府代表を務めるラピル・ジョシバエフ氏は、「中国館が本博覧会において最も素晴らしい国家パビリオンの一つとなることを確信している」と語った。
中国館組織委員会の王錦珍・副主任は、「カザフスタンは、習近平国家主席が提唱しているシルクロード経済ベルトの国家であり、『一帯一路』を共同で建設するための重要なパートナー国でもある。さらに、生産能力協力における中国にとっての重要国家でもある。中国とカザフスタン国交樹立25周年という重要な節目となる年に、『一帯一路』国際協力トップフォーラムと国際博覧会が続けてカザフスタンで開催された。中国がアスタナ国際博覧会でクオリティの高い展示を行うことは、両国トップの共通認識を高める上での重要なイベントとなった」と指摘した。
中国館のもう一つの見どころは、海外で開催される国際博覧会のうち、今回が中国の大型企業と省(自治区・直轄市)の出展数が最も多い博覧会となった点だ。各省・区・市による出展は200件を上回り、2千社以上の企業が一連の経済・貿易、文化・観光イベントに出展している。上海エネルギー・テーマ展覧会、北京世園会および冬季オリンピック紹介イベント、陝西省の秦兵馬俑などの文化財展がこぞって開催される。企業との商談会、都市の紹介、文化の展示を通じて、中国館は、「一帯一路」協力プロジェクトに沿ったプラットフォームとしての役割を果たすと同時に、理解や協力の強化を促進するための絶好のチャンスを提供する。(人民日報記者 趙成・周翰博・謝亜宏)(編集KM)
「人民網日本語版」2017年6月8日
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