中国情報通信研究院がこのほど発表した「5G経済社会影響白書」によると、2020年には第5世代移動通信システム(5G)のネットワーク設備に対する通信キャリアの投資額が2200億元(1元は約16.2円)に達し、各産業の5G設備関連支出は540億元を超え、約4840億元の生産額と約920億元の国内総生産(GDP)を生み出すことが予想されるという。
同白書は、5Gはこれまでにない新しいネットワークの枠組で、第4世代(4G)の少なくとも10倍のピーク速度、1ミリ秒レベルの低遅延、あらゆるもの・ことが幅広く相互に接続し、人と機械が深いレベルで相互に連動する新時代を切り開くものとなり、オンラインからオフラインまで、消費から生産まで、プラットフォームから業界全体まで、中国のデジタル経済発展を新たな高みに押し上げるものと期待される。
2020年に5Gの商用化が実現すると、同年に約4840億元の生産額を生み出し、25年は3兆3千億元、30年は6兆3千億元で、10年間の複合年平均増加率は29%に達するとみられる。20年の5Gネットワーク設備に対する通信キャリアの投資額は2200億元、各産業の5G設備関連支出は540億元を超える見込みだ。30年になると各産業、各分野の5G設備関連支出は5200億元を超えることが予想される。
5Gは20年に920億元のGDPを生み出し、25年は1兆1千億元の経済的価値を生み出し、同年の対GDP寄与度は約3.2%になるとみられる。さらに30年には2兆9千億元を超える経済的価値を生み出し、同年の対GDP寄与度は5.8%に達することが予想される。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年6月14日
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