国家統計局がまとめたデータをみると、5月の社会消費財小売総額は2兆9500億元(1元は約16.3円)に達して、前年同期比10.7%増加し、増加率は4月の水準を維持し、前年同期比0.7ポイント上昇した。1~5月の社会消費財小売総額は同10.3%増加し、第1四半期(1~3月)に比べて0.3ポイント上昇した。同部の重点モニタリング対象の小売企業の5月の売上高は同4.9%増加し、年初以来の最高を更新した。
5月の全国消費市場には次のような特徴がみられた。
(1)インターネットの小売の増加ベースが目立った。
(2)実店舗の小売が引き続き回復した。
(3)外食、文化、レジャー関連の消費が急速に伸びた。
(4)省エネ、スマート関連商品の消費が活発だった。
税関がまとめた統計によると、今年5月の中国の輸出入額は2兆3500億元(1元は約16.2円)に達し、前年同期比18.3%増加となった。
うち輸出は1兆3200億元で同15.5%増加し、輸入は1兆300億元で同22.1%増加した。輸出から輸入を差し引いた貿易収支は2816億元の黒字で、輸出入の成長率は3.4%減で、4月に比べてやや上昇した。
今年1~5月の輸出入総額は前年同期比19.8%増の10兆7600億元に達した。うち輸出額は14.8%増の5兆8800億元、輸入額は26.5%増の4兆8800億元。貿易黒字は21.1%減の9940億元となった。
1~5月のデータによると、EUは依然として中国の最大の貿易パートナーであり、中国・EUの貿易額は16.1%増の1兆6000億元で、中国の貿易全体の14.8%を占めた。米国はEUに次いで、中国の第2の貿易パートナー。ASEANと日本はそれぞれ3位と4位を占めている。
今年1~5月には、全国で外資系企業1万2159社が新たに設立され、新規設立数は前年同期比11.9%増加した。実行ベース外資導入額は3410億8千万元で同0.7%減少した。5月の外資系企業新規設立数は2433社で同5.4%減少し、実行ベース外資導入額は546億7千万元で同3.7%減少した。
1~5月の外資導入の状況には以下の特徴がみられた。
技術力の高いサービス産業の外資導入額が引き続き増加ペースを維持した。実行ベース外資導入額は486億4千万元で同20.5%増加した。このうち情報サービスの実行ベース外資導入額は同15.9%増加、研究開発設計サービスは同4.8%増加、科学技術成果移転サービスは同69.3%増加した。
その他の現代型サービス産業の外資導入額の伸びも好調で、交通輸送・倉庫貯蔵・郵政産業は同19.9%増加、情報伝送・コンピューター関連サービス・ソフトウェア産業は同16.8%増加、リース・ビジネスサービス産業は同32.7%増加、科学研究・技術サービス・地質調査産業は同26.1%増加した。
このほか化学原料・化学製品製造業も同27%増加し、汎用設備製造業は同46.6%増加した。
商務部(商務省)が発表したデータによると、今年1~5月に中国国内の投資家が世界145ヶ国・地域の企業3121社に金融分野以外の対外直接投資を行い、累計投資額は345億9千万ドル(1ドルは約111.3円)に上り、前年同期比53%減少した。5月単月では82億2千万ドルで同38.8%の減少だった。
1~5月の対外投資は主に、ビジネスサービス産業、製造業、情報伝達・ソフトウェア・情報技術(IT)サービス産業に向かい、3産業を合わせると全体の60%に迫った。前年同期に比べ、建築産業への投資は同88.8%増加し、情報伝達・ソフト・IT産業は45%以上増加した。対外直接投資の国別分布状況をみると、1~5月には「一帯一路」(the belt and road)沿線45ヶ国に新規の投資が行われ、投資額(金融分野を除く)は49億9千万ドルに達して全体の14.4%を占め、割合は同6.7ポイント上昇した。
■在中国EU企業 半数が中国の投資環境に疑問か
中国EU商会がこのほど発表した調査報告書「商業信頼感調査2017年」によると、在中国の欧州連合(EU)企業のうち半数以上が中国の投資環境に失望しているという。これについて商務部(商務省)の孫継文報道官は8日に行われた記者会見で、「中国は一貫して欧州企業の対中投資を歓迎している。中国と欧州は経済発展レベルが異なり、1対1の対等な開放を単純に追求することはできず、カギは双方の利益が全体としてバランスがとれているかどうかにある」とコメントした...
(編集JZ)
「人民網日本語版」2016年6月26日
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