スーパーにいるのは買い物客だけで、店員の姿はない。このような「無人スーパー」が最近、上海の街に登場した。記者も真っ先に上海にある「繽果盒子」無人スーパーを体験した。中国放送網が伝えた。
夜8時頃、上海中環の江場西路にある無人スーパーを取材した。このスーパーの敷地面積は10平方メートルほどで、両面が透明なガラスになっており、店内に陳列されている商品がよく見えるようになっている。実名制の認証方式を採用しており、市民はQRコードをスキャンしてアプリにログインし、フォローするとドアが開き、店内に入ることができる。
無人スーパーは一般的なスーパーと変わらず、冷蔵ケース内には飲み物や食品、それから日用品が並べられている。商品を電子識別装置内に置き、QRコードをスキャンするか支付宝(アリペイ)を使用して決済する。決済を終えると、ドアが自動的に開く。また商品を何も手にしていない場合もドアを開くことができる。商品を購入後も料金の支払いを終えていない場合は、ドアが自動的に警報を発し、カスタマーセンターに通報する。
店内には5−6分ほどいたが、家にある電話のような音を耳にした。ドアにある監視カメラのところに丸いボタンがあり、これを押せば、カスタマーセンターの担当者が「何かお困りですか」と聞いてくる。このように無人スーパーといっても、やはりサービス担当者は存在するのだ。
またスーパー内には、監視カメラが多く設置されている。スキャンして商品を手に入れるまで、初めてでなければ購入に必要な時間はせいぜい1分程度で、一般的なスーパーよりもより便利だ。
IT大手のアマゾンは昨年末、驚くべき未来の実店舗を紹介する短い動画を発表した。消費者は店に入り、携帯電話の「Amazon App」をスキャンし、自分が気に入った商品を買い物袋に入れ、店をそのまま出るだけで購入できる。列に並ぶ必要も、レジ待ち時間もない。
このようなショッピングの体験はもはや映像だけにとどまらない。アリババや繽果盒子、ローソンなど多くの企業が、「無人スーパー」事業を展開すると発表済みだ。アリババは「淘宝造物節」で、無人ショップ「淘カフェ」を発表した。国内で初めて実用化された無人コンビニ「繽果盒子」は今月3日、Aラウンド融資で1億元(約16億5000万円)を調達し、年内に国内で5000店の開設を計画している。
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