卒業シーズンの訪れとともに不動産賃貸市場も繁忙期が訪れ、北京の賃貸市場は持続的な上昇傾向にあり、取引規模は拡大を続け、賃貸価格(家賃)も安定的に上昇している。「経済参考報」が伝えた。
偉業我愛我家集団の市場研究院がまとめた統計によると、今年5~6月に北京の賃貸住宅取引量は増加を続け、6月は前月比6.3%増加し、前年同期比では26.8%増加し、賃貸市場全体でも取引規模が拡大を続けている。6月の月平均家賃は前月比1.3%上昇して、物件1戸あたり4410元(7万2373円)になった。全体としてみると、北京の賃貸市場は最近は規模拡大が続いており、家賃も安定的で小幅に上昇しているという。
同集団の胡景暉副社長は、「最近の賃貸取引規模の拡大は必然的なものといえる。まず北京の流動人口は引き続き膨大で、賃貸ニーズの基盤がそもそも大きいことが挙げられる。次に夏休みの卒業シーズンが訪れ、大学生の賃貸ニーズが集中的に発揮されていることがある。不動産ニーズは集中的に発揮され、賃貸取引量は繁忙期の特徴をみせているが、今年の北京の家賃上昇幅は相対的に穏やかで、賃貸市場の繁忙期到来によって大幅に上昇するという現象はみられない。ここ数年の北京の家賃の相対的な安定は、北京の産業構造の調整、人口の分散、都市交通の急速な発展、ますます増える賃貸族の近郊や郊外への拡散、特に北京をとりまくエリアで家賃の安い地域への拡散などと密接な関係がある」との見方を示す。
また第2四半期(4~6月)以降の北京不動産市場の冷え込みも賃貸市場に一定の影響を与えた。不動産市場全体で、特に中古市場で取引量が減少し価格が低下するのに伴い、中古物件の一部が分譲から賃貸に回るようになり、賃貸物件が増加して、家賃の上昇圧力を緩和することになった。これと同時に、売買価格が復調気味であることからオーナーの家賃収入に対する期待が下がり、家賃を上げようという意欲や動機が低下して、目下の北京の家賃の安定につながった。
とはいえ7月は例年、北京賃貸市場の繁忙期であり、7月全体の賃貸物件の取引規模と取引量は今年も目立って拡大し、家賃も小幅に上昇することが予想される。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年7月24日
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