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人民網日本語版>>経済

中国高級住宅市場 広州が上昇率トップ、主力は85後

人民網日本語版 2017年06月07日09:59

これまで世界の高級住宅リストを見た場合、ニューヨーク・マンハッタンのミッドタウン、サンフランシスコの太平洋側高台、ロンドン・ケンジントンが確実に上位3位に並んでいた。だが今では世界高級住宅地図は徐々に東漸し、中国の人気都市で高級住宅市場が活況を呈しつつある。「中国経済週刊」が伝えた。

2016年下半期、上海市の物件1戸の価格は34万元(1元は16.2円)に上り、価格2億4200万元の別荘が華僑城蘇河湾のランドマークになり、多くの人がこのあたりをテムズ川やハドソン川になぞらえるようになった。実際、価格だけでみれば、ニューヨークやロンドンの高級住宅の多くが蘇河湾の物件に及ばない。だが北京・海淀区ならこれくらいの物件はある。

商業用不動産コンサルタント機関の関係者は、「現在、北京や上海のトップクラスの高級住宅の仲間入りのハードルは1戸あたり5千万元で、これはシリコンバレーの科学技術界の富豪が集まるサンフランシスコ湾エリアの価格と同じくらいであり、ゴールデンゲートブリッジ付近の高級住宅も買える値段であり、世界で最も価格の高い場所だといえる。中国の一線都市の一般的な中古高級住宅の平均単価は『10万+』から20万元に近づいている」と話す。ロンドンに本部を置く不動産コンサルタント会社・ナイトフランクが発表した2017年第1四半期(1~3月)のグローバル高級住宅指数によると、世界41都市の販売価格上位5%の物件を調べたところ、上昇幅上位4都市のうち、中国が3つを占めたという。

現在、1985年以降に生まれた「85後」が高級住宅市場の買い手の中心になっており、この新しい資産家たちの存在が、高級住宅の価格を低下しないどころか上昇させる支え役になっている。高級住宅ブランドの第一線で活躍する営業マンは、「ここ数年、高級住宅の買い手側市場に起きた最も明らかな変化は、購入者層の低年齢化で、1970年代生まれの70後から85後へと急速に移りつつあり、一線都市と有力な二線都市の高級住宅に最も興味を示すのは新しく登場したエリートたちだ」と話す。

昨年に中国各地で不動産価格を抑制する政策が相次いで出され、特に一線都市では不動産ローンの制限措置や不動産購入制限が厳格に行われたにもかかわらず、ナイトフランクの調査によれば、今年第1四半期の高級住宅価格の上昇率ランキングでは、世界41都市の高級住宅価格の年増加率は4.3%となり、広州市が36.2%でトップ、北京は22.9%で2位、上海は19.8%で3位となり、ランキング全体を通しててこの「中国チーム」が最も目を引いた。


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