ある患者はパンコースト腫瘍と診断されたが、腫瘍が特殊な位置にあったため、手術の難易度が増した。そこでVRゴーグルのイメージングを利用した医師は血管と神経の一本一本まではっきり確認することが可能となり、最終的に腫瘍の切除に成功した。同技術による肺がん切除は湖北省で初の治療例となった。武漢晩報が伝えた。
王さん(56)は2年前から右肩の頸部に痛みを感じ、6月に武漢大学中南病院で診察を受けたところ、肺尖と頸部の境目に、テニスボール大の腫瘍が見つかった。検査によりパンコースト腫瘍であることが確認された。
医師は手術中にVRゴーグルを使い、王さんのCTスキャンや核磁気共鳴などの検査結果を3D画像化し、正確な腫瘍切除プランを立てた。2時間以上にのぼる手術で、患者の肺腫瘍が完全に切除され、健康を取り戻し退院した。
同病院腫瘍科主任医師の胡衛東氏は、「VRゴーグルは私たちが普段3D映画を見る時にかける眼鏡に似ているが、科学技術力が高く、画像もより鮮明だ。医師がこの眼鏡をかけると、さながら透視眼鏡をかけたように、体内の構造をはっきり目にすることができる」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年7月26日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn