フランスのボーバル動物園の獣医チームは26日午前、中国が同園に貸与しているジャイアントパンダ「歓歓(ホアンホアン)」が妊娠していることが、超音波検査で確認されたと発表した。パンダが妊娠したのは、フランスでは初めて。同園の広報担当者は、皆が喜びではちきれんばかりだとしている。APF通信の報道を引用して人民網が伝えた。
ボーバル動物園は、別名「サン・テニャン動物園」ともいい、フランス中部に位置する。同園のデルフィーヌ・ドロー広報部長は27日、「全く予想外のことだった。我々は、超音波検査の結果を知り、喜びではちきれんばかりだった。赤ちゃんパンダは我々の宝ものだ。我々はこの瞬間を長い間待っていた」とコメントした。
同園のパンダの出産予定日は、8月4日か5日ごろという。「歓歓」は人工授精で妊娠した。
「歓歓」とパートナーの「圓仔(ユエンジャイ)」との仲は、あまり良いとはいえず、パンダ館の大庭園の中でも、「あなたがこっちにいるなら、私はあっちにいく」といった状態で全く関わりを持とうとはしなかった。「歓歓」はもうすぐ9歳になる。これらの2頭のパンダは2012年1月に、中国からボーバル動物園に対し、10年の期限で貸し出された。
ボーバル動物園によると、もし妊娠が順調に進み、赤ちゃんパンダが誕生した場合、フランスで生まれたパンダは3歳になって断乳したのち、中国に返さなければならない。世界で年間に生まれるパンダはわずか75頭で、欧州で昨年生まれたのは3頭だけだった。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年8月1日
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