中国地震台網の発表によると、北京時間8日午後9時19分、四川省アバ・チベット族チャン族自治州九寨溝県(北緯33.2度、東経103.8度)でマグニチュード(M)7.0の地震が発生。震源の深さは20キロと推定されている。震源地は、九寨溝県の市内から35キロ、アバ・チベット族チャン族自治州から210キロ、成都市から290キロ、甘粛省隴南市から100キロ離れていた。四川、甘粛、青海、寧夏、陝西などの省で、大きな揺れを感じ、局部的に非常に強い揺れを感じた。人民網が報じた。
現在、九寨溝の共産党や一般人が救援活動に当たっている。中国共産主義青年団四川省委員会はボランティアや社会組織に対して、理性的に秩序立って救援活動に参加するよう呼び掛けている。そして、救援に向かう人が通る道が混雑することがないように、現地政府や関連当局に連絡せずに、盲目的に被災地に向かうことを避けるようにと注意を呼びかけている。同委員会は四川省社会組織・ボランティア調整センターを立ち上げ、ボランティアや社会組織が秩序立って救援活動に参加するよう調整する。
地震発生後、中国の救助隊・藍天救援隊(BLUE SKY RESCUE)は、「四川九寨溝地震安全ガイド」を発表し、同救助隊の隊員のほか、ボランティア組織に、被災地で注意すべき危険について伝えている。その内容は以下の通り。
一、被災地に向かう際、疲れた状態で運転してはならない。交通事故や地滑り、落石に注意する。
二、現場で活動する時は完全装備し、必ずヘルメットをかぶり、余震による地滑りや落石から身を守る。
三、被災地で雨が降ると、土石流や地滑り、洪水などの二次災害が発生する危険が高まるため、十分な注意が必要。
四、高原で救援に当たる場合、交代で休憩を取り、過度の疲労や高山病に注意する。高山地帯での活動の経験がある隊員を派遣し、応急薬品を携帯して、緊急時に対応できるよう準備しておくよう提案する。
五、被災地が混雑したり、資源を浪費したりすることを避けるため、800キロ以上離れた場所の救援チームや個人ボランティアが被災地に向かうことは避ける。
六、被災地は標高が高く、日中と夜の気温差が大きいため、暖かい服を準備するなどの対策を講じなければならない。
七、デマを信じたり、流したりしてはならない。全ての情報は政府などの正式発表を根拠とし、政府の救援活動と歩調を合わせなければならない。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年8月9日
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