香港メディアの15日付の報道によると、中国における独身者数はすでにロシアと英国の両国の総人口に相当するという。企業は膨大な数にのぼる若者と消費活動が自由な独身層からビジネス・チャンスを見出すことができると考えている。しかし、その人数が膨大で、可処分所得と消費意欲があるにもかかわらず、彼らの経済に対する貢献度は乏しい。彼らはむしろ現在の経済にマイナスの影響を与えていると考える一部の専門家すらいるほどだ。参考消息網が伝えた。
なぜなら独身者は同年代の既婚者より責任が少ないため、容易に一種のんびりとした生活態度となる傾向があり、これが仕事への意欲を削いでしまう可能性が高いからだ。実際日本では、結婚しないことで家庭という責任を回避しようとする若者がますます増えている。そして日本の高い未婚率は経済にマイナスの影響を与えている。自分一人を養うだけで十分で、家族のためにより多くの財産を作るべく仕事に打ち込むことをストレスだと感じているためだ。
市場調査会社ミンテルによると、核家族世帯の購買力と平均支出は独身世帯を遥かに凌駕しており、独身者は常に将来のことを自分で考えなければならないため、高額商品を購入することを好まず、保険や金融商品に対して支出する傾向があるとしている。
このような特徴をみせているものの、独身者たちは依然としてファッションやレジャー、食品、旅行などの業界における主なターゲットとなっている。独身者は家庭のやや負担となる責任がないので、自らの生活水準の向上に対する関心がより高い。そのため、高級ブランドは特に都市部の独身者たちの人気を集めている。
しかしながら現在の独身者はより高い品質の消費体験を追い求めているため、彼らを満足させることはますます難しくなってきている。これに対し、企業はブランドイメージ力をアップさせ、ブランド体験を全面的に向上させるべきであり、個性ある製品とサービスを取り入れることによって、こだわりを持つ独身者たちを引き付ける必要がある。(編集HQ)
「人民網日本語版」2017年8月16日
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