スペイン現地時間8月17日午後4時ごろ、観光地として有名なバルセロナ中心部のランブラス通り北部で、一台のバンが群衆に突っ込み、歩行者を次々とはねた。現地メディアは、この事件で少なくとも13人が死亡、100人以上が負傷したと報じている。ハフィントン・ポスト(電子版)の報道によると、今回の事件について、過激派組織「イスラム国(IS)」がすでに犯行声明を出しており、バルセロナ警察はこれまでに、事件に関わったとみられる2人の男を拘束した。人民網が報じた。
ランブラス通りは、バルセロナ中心部にある、市内でも最も重要な観光ストリート。通りの全長は12キロメートル、両側には店舗やレストランがずらりと並んでいる。欧州では、夏休み旅行のピークを迎えていたことから、事件発生当時、現場は世界各国から訪れた観光客や地元住民で大変賑わっていた。
パリ「エクスプレス(L'Express)」誌の報道によると、スペイン警察は白色のバン2台を調べている。現場に突っ込んだ1台と、別の1台は、バルセロナのビックに停まっていた車両だ。警察は、この2台目のバンがテロ攻撃のための予備用だったのではないかと疑っている。また、スペイン警察労働組合が発表した情報によると、拘束された2人の男のうち、1人の身元はすでに特定された。この容疑者は、モロッコ出身で名前はドリス・ウカビルといい、以前フランス南部に住んでいたことがあるという。
車が通行人に突っ込むというテロ攻撃は、これまでに、仏ニース、独ベルリン、英ロンドンで発生している。欧州各国のテロ対策が強化されるにつれて、このように車を利用したテロの方法も、防止・抑制が難しくなってきている。欧州の各メディアは、バルセロナの被害者に応援のメッセ―ジを送る一方で、テロリストが今後も繰り返し車を利用したテロ攻撃を仕掛けてこないかと懸念の声を挙げている。
在バルセロナ中国総領事館の公式サイトによると、同総領事館が現地警察に確認したところ、香港地区からの観光客1人が軽傷を負った以外は、中国人の死傷者に関する報告はないという。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年8月18日
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