コーヒーを適量飲むことで、脳の活性化や眠気覚まし効果のほか、早期死亡リスクを下げる効果も期待できるという。スペインの研究者は一日にコーヒーを4杯飲むことで、早期死亡リスクが3分の2まで低下させられることを発見した。
研究者は欧州心臓病学会大会で、10年間にわたって25~60歳までの2万人を対象に追跡調査を行い、上述の結果が得られたと報告した。コーヒーを飲まない人、あるいはたまに飲む人に比べて、一日にコーヒーを2杯飲む人は死亡リスクが平均で22%下がり、45歳以上の人は死亡リスクが平均で30%下がる。また、一日に4杯飲むと、死亡リスクは平均で64%下がる、つまり、10年以内の死亡リスクが1%にも達しないことが判明した。
この研究において、対象者の死亡リスクの第1位はガンであり、第2位は心臓病となっている。研究者は、コーヒーを飲むことで早期死亡リスクが低下するのは、コーヒーに含まれるポリフェノール系抗酸化物質が心臓に良いだけでなく、炎症を抑える効果もあるので、ガンの予防に繋がるからだと考えている。
しかし、研究の統計は大まかなものなので、コーヒーが早期死亡リスクを下げる唯一の原因とは断定できない。さらに、一日にコーヒーを多量に飲んではいけないとしている。
欧州食品安全局の2015年版マニュアルによると、一日のカフェインの摂取量の上限は400ミリグラムとなっている。過剰摂取した場合、憔悴感や心臓病などの健康問題を引き起こす恐れがある。コーヒーのほか、お茶、エネルギー飲料やチョコレートなどの食品もカフェインが含まれている。(編集HQ)
「人民網日本語版」2017年8月30日
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