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調査研究:児童の過半数、予測身長に満たず

人民網日本語版 2017年09月05日11:26

「中国児童の身長管理をめぐる現状調査報告」が山東省青島市で3日、発表された。報告データから、児童の5割以上が親の身長から推定される「予測身長」に達しておらず、約8割の児童が今後も予測身長に到達しない見通しであることが明らかになった。親は、子供の身長に対して決して楽観視してはならないようだ。中国新聞社が報じた。

身長は体格の成長を見る際の重要指標であり、堂々たる身体と身長は、児童の体格が優れているかどうかを表している。統計によると、過去100年の間に、中国の男性の身長は平均10.8センチメートル、女性は平均9.5センチメートル、それぞれ伸びた。だが、日本や韓国と比べると、この数値は決して楽観視できない。特に、中国の伸び幅は韓国の2分の1だ。研究によると、遺伝子と遺伝状況が固定的であるという状況のもと、身長の顕著な変化は、栄養状態および生活環境に深く関係している。

中国疾病予防コントロールセンター婦人・子供保健の専門家である蒋競雄氏は、今回の調査報告について、次の通りコメントした。

「現在、中国の児童の47.2%は身長が中程度レベル、26%が中の下レベルにあり、発育遅延率は2.4%となっている。さらに、調査対象児童の54.2%は、現在の身長が予測身長に達していない」。

「現状とは対照的に、中国の親は、子供の将来の身長にかなり高い期待を抱いている。親の91.2%は、『男の子は身長175センチ以上になってほしい』としており、82.7%は、『女の子は身長165センチ以上が望ましい』と答えている。希望する身長が、遺伝から算出された予測身長より6センチメートル高い。現在の身長から予測すれば、79.9%の児童が将来、予測身長に達しない見通しだが、親はそのことについてほとんど自覚していない」。

また、海外では数十年前から児童の身長管理という概念があるが、中国の親は、ほとんど身長管理に関する知識がない。調査によると、親の6割以上が、「身長や体重に問題がある児童に対してのみ、身長管理が必要」という見解を示した。また、親の5割以上が、「身長管理は6歳を過ぎてからで十分」としている。

蒋氏は、「身長管理は、早ければ早いほど良い。児童の栄養状態を改善することが、身長を伸ばす上で重要な鍵を握っている。だが、今の中国児童の多くは、発育に不利な栄養環境にさらされている。栄養が不合理、食事構造がアンバランスなどの問題が、児童の健やかな発育の足を引っ張っている」と強調した。(編集KM)

「人民網日本語版」2017年9月5日

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