車椅子に座りながら自由自在に階段を登り降りすることは、障害者の夢と言ってもいいだろう。東北大学の3年生がデザインし制作した、次世代非駆動自己適応型階段昇降車椅子が、このほど東北大学でお披露目された。この新型車椅子は安定性を確保した上で、障害者に座ったまま階段を登らせることができる。科技日報が伝えた。
通常の車椅子で階段を登る時は、正面ではなく背面を向けて登る必要があり、一部は他人の助けを必要とするため、利用する上でやや不便を伴う。同プロジェクトチームは国内外に先駆け、後部スタンド構造の変形技術を採用し、車椅子を正面に向けたまま階段を昇降するという条件を満たした。プロジェクト担当者の黄偉康さんによると、同技術を採用すると特殊な装置や操作が必要なくなり、さまざまな路面状況と階段に自己適応できるという。また安定性と安全性も技術的に保証されている。
2年以上の研究と実践を経て、彼らは履帯と遊星歯車列を結びつけ、後部スタンドに履帯型の従動構造を追加することで、動力源を減らした。階段を降りる際にはバランス補助の力を発揮し、車椅子の耐用期間を延長できる。体重の上限も80キロまでアップしている。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年9月5日
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