西南大学が24日に発表した情報によると、同校紡績服装学院の藍広◆博士(◆は草かんむりに千)とそのチームは8年の月日をかけ、急速止血が可能な「速凝綿」を開発した。藍氏はテレビ番組でこの成果を紹介し、800万元(1元は約16.55円)の融資を集めた。重慶日報が伝えた。
この製品の見た目は一般的な脱脂綿と変わらないが、実験によるとこの製品は吸水すると直ちにゼリー状になり、力を加えても水分が漏れ出さない。
藍氏は記者に対して、「各種事故において、死亡原因の約6割は出血多量だ。実験と試験によると、速凝綿は動物の耳の動脈や肝臓などを、早ければわずか15秒で止血でき、海外の同類製品の需要時間である1分間を大きく下回る」と説明した。
なぜ「速凝綿」にはこれほど不思議な効果があるのだろうか。紹介によると、同製品は血液に触れると、直ちに血液中の水分を吸収しゼリー状にし、血液の流動性を引き下げ、傷を塞ぐことができるということだ。
驚異的な止血効果のほかには、コストも低い。藍氏は「1トンのコストはわずか15万元だ。臨床手術、災害現場など各種緊急止血に用いることができ、また各種救急キットを開発できる」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年7月26日
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