中国人観光客の海外旅行がより簡単になり、頻度もより高くなると、従来の観光プログラムや体験プログラムでは多様化するニーズに応えられなくなった。中国人観光客向けオーダーメード旅行商品を専門に開発することが、旅行業界の多くの関係者にとって新たな業務になっており、他業界の人々も業界の枠を超えて数多く参画するようになった。
3年前にオーストラリアに移住した郭瑩さんは、当時からオーダーメード旅行市場の潜在力を鋭く見抜いていた。そこでまず中国からオーストラリアに来た親戚や友人向けにオーダーメード旅行を組み立て、皆が満足して帰国するのをみて、財務関係の仕事をやめることを決意し、オーダーメード旅行サービスの仕事を始めた。ゴールドコーストの海を眺める、海釣りを楽しむ、シーフードを自分で料理して食べる、海岸線沿いをサイクリングするなどは、郭さんがこれまでに打ち出した「プライベートオーダーメード旅行」の内容の一部だ。郭さんは、「お客様の年齢、健康状態、興味、滞在時間などに合わせて、いくつかのルートを組み立ててお客様に選んでもらい、全日程に同行する。オーダーメード旅行を始めたばかりの頃は、一年に数件しか依頼がなかったが、今年は上半期だけで中国からのお客様を20組受け入れた。独自の商品を展開していることがお客様を呼び込める真の理由だと思う」と話す。
▽オーダーメード=ハイクラスではない
国家観光局の李金早局長は今年5月に発表した文章の中で、「オーダーメード旅行というと、『ハイクラス』、『高価』、『贅沢』だと考える人は多い。確かにオーダーメード旅行にはハイクラスの旅行商品が含まれるが、ハイクラス商品だけがすべてではない。オーダーメード旅行市場の可能性は大きく、ハイクラスのニーズもあれば、経済的でコストパフォーマンスの高い消費もある。旅行会社は様々なレベルの顧客の個性を踏まえてオーダーメード旅行商品をプランニングし、顧客のニーズに合わせて、それぞれの顧客にふさわしい最良の旅行商品を打ち出さなければならない」と強調した。
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