スペインでは3種類のATMが広く使われており、一つは現金の振込や検索、明細のプリントといった業務に対応するテラーマシン。二つ目はいかなるシーンにも対応できる最も一般的なATM。三つ目は大部分の銀行の基礎業務に対応している高級テラーマシンだ。
さらにスペインのATM端末は全ネットワークと、各国の言語に対応している。各国の異なる決済システムと言語インターフェースの混在を実現している。
スペインの銀行は通常午後2時までしか営業しておらず、祝日も休みの上、営業時間内は常に長蛇の列を作っているため、利用客は自然とATMを利用せざるをえない状況となっている。
【オーストラリア】ATM使用状況に頻度の減少といった現象なし
オーストラリアオブザーバーの胡方氏によると、オーストラリア人の決済方法は習慣化しているため、ATMの使用状況に変化はなく、使用頻度の減少などは見られていない。
オーストラリアではATMの使用に影響を与えているのは新しい決済サービスではなく、大型スーパーのサービスにある。現在多くのスーパーでは、無人レジが設置されており、このマシンでカードによる現金引き出しも可能となっている。そしてこれがATMの使用に大きな影響を与えている。買い物と引き出しが同時に可能になり、ATMに行く必要がなくなったからだ。
中国では、かつてATMはデパートやオフィスビル、病院、地下鉄など人の流れが多いところに設置されていた。ここ十数年、中国の銀行業における自動化サービスの発展がスピーディで、業界は供給が需要を上回っているため、ATMの規模の減少は必然だがATMはまだしばらくの間は消えることは無いと見ている。電子マネー化だけが「金融包摂」の方法なのではなく、デジタル化が苦手な高齢者などのグループにも便利さが行き渡るよう、現金は消えるはずはなく、消えるべきでもない。(編集HQ)
「人民網日本語版」2018年2月2日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn