JOC(日本オリンピック委員会)はこのほど、「2020年東京五輪で、日本選手団は金メダルを計30個以上獲得し、国別金メダルランキングのトップ3入りを果たす」という目標を明らかにした。目標実現の鍵は卓球とバドミントンの2競技になるとしている。広州日報が報じた。
JOCの山下泰裕強化本部長は昨年10月、「日本選手団は、東京オリンピックで、リオ五輪の2.5倍にあたる金メダルを獲得できると期待している。2016年リオ五輪では、日本は金メダル12個で金メダルランキング世界第6位に入った」と話した。
山下氏は、「目標実現の鍵を握る競技は、体操と卓球、バドミントンだ」としている。スポーツ庁の鈴木大地長官もこのほど、「東京五輪では、金メダル目標数を必ず達成すると同時に、より多くの競技でメダルを獲得しなければならない」と指摘した。
リオ五輪で日本は、レスリングと柔道、競泳、体操など伝統的に強い競技で金メダルを獲得した。バドミントンでの金は、初の快挙だった。
日本では、1964年に夏季オリンピックが開催された。日本代表団は自国開催で16個の金メダルを獲得した。2020年東京五輪では、33競技339種目が実施されることが確定しており、339個という金メダル数は、1964年大会の2倍以上となる。
リオ五輪と比べると、2020年東京五輪では、「3x3バスケットボール(3人制バスケットボール)」や卓球の混合ダブルスなど16種目が新たに採用される。このほか、空手道や野球・ソフトボール、スポーツクライミング、サーフィン、スケートボードの5競技18種目が新たに追加されることが決定している。これらの中には、日本が得意とする種目も少なくない。
日本のスポーツ界は、レスリングと柔道、空手道、競泳、体操、マラソン・競歩、ボクシング、卓球、バドミントンなど、得意とする新旧種目で20個以上の金メダルを獲得できると考えている。また、野球・ソフトボール、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィンの各種目でも金メダル獲得の可能性があるとみている。
日本のメディアは、金メダル獲得について、より具体的に予測しており、2017年ウエイトリフティング世界選手権で銀メダルを獲得した糸数洋一選手、フェンシング世界選手権男子フルーレ個人の銀メダリスト西藤俊哉選手・銅メダリスト敷根崇裕選手、陸上競技男子競歩・400メートルリレーなどはいずれも、東京五輪で金獲得の可能性が高いとしている。
日本のメダル目標達成の鍵を握るとされている卓球とバドミントンは、中国の得意とする種目でもある。
五輪の中間年に開催されるバドミントンの2016年トマス杯において、男子団体で日本は中国を下し、日本女子もシングルスとダブルスで中国と互角の戦いを繰り広げた。
また卓球では、日本はこれまでずっと、揺るぎない中国の王座を脅かすことができずにいた。過去の五輪2大会ではいずれも、銀メダルが最高だった。だが、昨年の世界卓球選手権混合ダブルスでは、ついに日本が金メダルを獲得。また、中国卓球コーチ陣の人事異動も、中国が東京五輪でも王者の地位を守れるかどうかを不確定とする要素のひとつとなっている。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年1月10日
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