外交部(外務省)の陸慷報道官は6日夜、米国が1000億ドル(約10兆6900億円)規模の中国からの輸入品に対する追加関税を検討している件について記者からの質問に答えた。
【記者】米国東部時間4月5日、米トランプ大統領は、「1000億ドル規模の中国からの輸入品に対する追加関税を検討している」との声明を発表したが、これに対する中国の見解は?
【陸報道官】米国の情勢に対する判断には深刻な誤りがあり、極めて誤った行動を選択していると言わざるを得ない。米国は今回の措置で結局は自国の利益を損なうことになるだろう。中国側はすでに十分な準備を整えており、米国が新たに追加する1000億ドルの関税賦課の対象品目を発表するというならば、我々は一切のためらいもなく、即刻力強く対応していくまでだ。
【記者】今回のいわゆる貿易戦争の性質についての見解は?
【陸報道官】我々は、今回の貿易戦争は米国側の一国主義が多国間主義に対抗する争いであり、保護主義が自由貿易に対抗する争いであると見ている。多国間主義と自由貿易が脅威にさらされた場合、経済のグローバル化への歩みは阻害され、全世界の経済回復に深刻な影響を与えることになるだろう。これにより、中国の重要な利益が損なわれるだけでなく、さらには世界の共通の利益も損なわれてしまうことになる。このような重大な問題に対し、中国は断固として対応していかなければならない。
【記者】米国が対中貿易摩擦の緊張を更に高めた場合の対応とは?
【陸報道官】中国商務部(省)は、「米国が対中貿易摩擦の緊張を更に高めた場合の対応準備はすでに整っており、十分に具体的な対応措置をすでに立案済みだ」とすでに表明している。中国側が挑発することは無いが、他国からの挑発を看過するつもりは無く、断固として対応していくことはすでに表明済みだ。中国人は一度表明したことは必ず実行する。(編集YK)
「人民網日本語版」2018年4月8日
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