「気温は摂氏13度、相対湿度は64%、日照は13時間、土壌のpH値は7.8……」山東省青島市のアルカリ性土壌に立つポールには、通信モジュールを内蔵した現代的な「小型気象局」が集積されている。地表と地下には各種センサが設置され、農作物の成長環境における気温・湿度・日照・土壌のpH値といった情報がモニタリングされている。ナローバンドIoT技術によりビッグデータセンターにリアルタイムで伝送し、さらに人工知能(AI)と専門家の診断を経て、正確な施肥・施薬、土壌品質モニタリング、病虫害予防及び生産量自動測定を実現する。これにより、アルカリ性土壌でも高品質の米を産出できる。人民日報が伝えた。
これはファーウェイが青島で設立した、農業IoT世界共同革新センターの「農作業」の風景だ。情報技術により農業という伝統産業から新たな活気と活力を引き出す。過去の天気任せの農作業は機械化・自動化作業に、さらに現在のスマート化管理に移り変わった。農業IoTは農業の生産・経営方法を変えつつある。「土壌デジタル化」は生産効率を高めた。
IoTは次世代情報技術の重要な構成部分だ。これは情報センサにより物体もしくはプロセスの情報を集め、物と物、人と物をネットワークで連結することで、スマート化識別・管理を実現する。分かりやすく言えば、IoTはセンサを通じて物体のデジタル化を実現し、すべての物に「言葉」をしゃべらせることができる。
畑から食卓に上がるまで、食材は前処理、検疫・検査、倉庫保管・輸送、調理・加工などの段階を踏まえる。全フローを追跡可能にするためには、IoTの応用が不可欠だ。例えば肉類がコールドチェーンに入ると、IoTは車両をリアルタイムで測位し、食材の所在地を把握する。さらに食材の状態をモニタリングし、輸送中に適切に管理されるようにする。またオンライン調整により配送を最適化し、食品チェーン全体の川上・川下情報を随時記録・チェックすることができる。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年11月6日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn