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協力・ウィンウィンの「東洋の契り」

人民網日本語版 2018年11月05日13:13

第1回中国国際輸入博覧会が5~10日に上海で開催される。人民日報は4日付「国紀平」署名記事で、今回の輸入博覧会の盛況を展望し、世界と協力・ウィンウィンを図る中国の誠意について語った。記事の概要は以下の通り。

世界にとって中国国際輸入博覧会の開催が「並々ならぬ」好材料であることは間違いない。現在、経済のグローバル化は一連の新たな試練に直面している。一国主義と保護主義の台頭は、世界経済の発展における不確定性と不安定性を増大させるだけだ。複雑な局面を前に中国は主体的に行動し、中国市場発展のチャンスを世界各国と分かち合い、中国発展の「急行」への各国の搭乗と「便乗」を支持して、責任ある大国としての姿をはっきりと示している。

中国にとって主体的な開放拡大は、改革開放40年の成果と経験に基づく必然的選択だ。第1回中国国際輸入博覧会の開催は、ちょうど改革開放40周年にあたる。40年前、世界銀行の基準で、156ドルという中国の1人当たりGDPは、サハラ砂漠以南のアフリカ諸国の平均490ドルの3分の1にも及ばなかった。それから40年後、中国は世界第2の経済大国、世界最大の物品貿易国、世界最大の外貨準備国となった。ドル換算で中国の貿易額は年平均約14.5%増加。7億人余りという貧困脱却数は、同時期の世界全体の貧困削減数の70%以上を占める。中国国民の生活は事欠く状態から余裕のある状態へ、貧困状態から小康(ややゆとりのある)状態へと向かってきた。

「輸出」の一輪駆動から「輸入」と「輸出」の二輪駆動への移行は、中国が経済・貿易小国から経済・貿易大国へと邁進するうえで必然的な流れだ。この変化は中国が世界に深く融け込む過程で生じる。グローバルなリソースの効率的配置に包括的に参加し、生産要素の秩序ある移動を促進し、世界市場の深い融合を推進し、より最適化された国内供給システムを実現し、他国と良好な相互作用を形成して、世界貿易から中国が一層の利益を得られるようにする。国の開放がもたらすものは、単純な「自己利益」のみであるはずがないし、そうあるべきでもない。様々な国、地域、階層、人々が経済グローバル化のもたらすメリットを共に享受できるようにすることを、様々な地域の人々は共通して期待している。中国国際輸入博覧会の開催は、中国自身の発展ニーズに寄与するとともに、世界貿易の発展に公共プラットフォームと築き、経済グローバル化が難局を脱する助けとなるものであり、囲碁なら一手で両シチョウを防ぐ「鎮神頭」と言える。

輸入博覧会を契機に、中国の商品輸入額は今後15年間で24兆ドルに達する見通しだ。世界にとって、このように広大な市場は、新たなドラマをどれほど生むことだろう。

日本企業の出展面積は計1万5000平方メートル。ドイツ企業の展示エリアは3万1000平方メートル余り。フランス企業は69社で5000平方メートル余りを使用。インターネット、自動車、家電、製造業、農業など米国企業180社近くが勇んで出展する。世界の企業3000社余りが次々に出展する。うち200社余りが世界上位500社や各業界のリーディングカンパニーであり、20社は来年の輸入博覧会の「入場券」を確保してすらいる。中国は後発開発途上国の出展費用を免除して、彼らがグローバル・バリューチェーンに参加・融合し、経済グローバル化のもたらす新たな利益を分かち合う手助けをしてもいる。

空前の規模の中国国際輸入博覧会は普通の展覧会とは異なる。中国国際博覧会は「保護主義に反対し、開放型世界経済を建設・維持する」という中国の明確なメッセージを発する。「多角的貿易体制を支持し、自由貿易を発展させる」という中国の一貫した立場を示す。保護貿易主義を特徴とする「反グローバル化」の暗雲を振り払う。中国国際輸入博覧会が経済グローバル化の推進に強大なプラスのエネルギーを注ぐことを、われわれは期待し、信じる。

(「国紀平」は人民日報の著名な論評記事。通常、重大な国際問題をめぐり中国の立場と観点を詳しく説明する)(編集NA)

「人民網日本語版」2018年11月5日

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