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ハイブリッド小麦が中国の海外進出における新たな代名詞に

人民網日本語版 2018年08月29日08:22

パキスタンのとある村の農家は、中国のハイブリッド小麦を試験的に栽培している。彼は、「以前は地元の品種の小麦を植えていたが、昨年に中国のハイブリッド小麦を栽培すると、生産量と収入が以前の倍以上になり、子供たちを学校で学ばせることができるようになった。親戚友人にもハイブリッド小麦を薦めるつもりだ」と話した。科技日報が伝えた。

中国中化集団有限公司傘下の中国種子集団有限公司は近年、北京市農林科学院と協力し、パキスタンやバングラデシュ、ウズベキスタンなどの国でハイブリッド小麦の普及を促進している。現地の農家から好評を得ており、中国現代農業ハイテク成果の「海外進出」の優れた一例となった。

◆「一帯一路」沿線諸国に進出

小麦は「一帯一路」(the Belt and Road)諸国の最も中心的な穀物の一つで、沿線諸国の小麦の栽培面積は中国の約3.2倍にあたる7300万ヘクタール以上にのぼる。しかし一部の国の単位あたり生産量は、世界平均水準に達していない。

中国種子集団有限公司と北京市農林科学院は2011年に、中種ハイブリッド小麦種業(北京)有限公司を共同設立し、ハイブリッド小麦の産業化に成功した。

中種ハイブリッド小麦公司の陳兆波総経理によると、同社は現在までにハイブリッド小麦8品種の普及を促進している。2種ハイブリッド小麦が大面積応用段階に入ったことで、中国は世界2種ハイブリッド研究開発の中心になり、国際ハイブリッド小麦分野におけるトップの位置を占めるようになっている。

中種ハイブリッド小麦公司の科学研究事業担当の陳勝全氏は、「従来の品種と比べ、ハイブリッド小麦は生産量が多く、安定しており、耐性が強く、種の使用量が少ないといった特徴があり、栽培可能なエリアが非常に広範となっている。これは生産量の少ない耕作地において、豊かになるための理想的なサポートであると言え、北緯25度のパキスタンのカラチから北緯40度の中国の北京まで、栽培可能なエリアの幅は2000キロにのぼる」と説明した。


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