「嫦娥4号」が担う第2の科学任務は月裏側の地形や鉱物成分、及び月面浅層構造に対する探査と研究を展開し、縦方向の切断面を取得することで、古くからの物質の成分を研究すること。
鄒永廖氏によると月探査機の走行ルートから、地形、物質成分、及び浅層構造からなる総合的な地質切断面を取得することができるという。この地質切断面の作成に成功すれば、世界的にも初となり、探査区域全般の地質変化の歴史とディテール分析にも貢献できるとしている。
そして第3の科学任務は月裏側中性子放射線量と中性原子などの月環境探査研究を試験的に展開し、宇宙放射線や太陽風と月面物質との相互作用に対する理解を深めることだ。
鄒永廖氏は、「月面放射線環境に対する探査は極めて重要な応用価値を有している。我々の探査機、特に一部の電子機械や部品はしばしば宇宙放射線や太陽風によって損なわれるため、月面環境への探査は、プロジェクト技術デザインなどの作業に重要なサポートを提供することになる」としている。(編集HQ)
「人民網日本語版」2019年1月7日
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