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中央紀律検査委員会会議、腐敗対策の「ロードマップ」を示す

人民網日本語版 2019年01月14日11:00

第19期中央紀律検査委員会は13日、第3回全体会議コミュニケを発表した。「反腐敗闘争が圧倒的勝利を得た」後、今回中央紀律検査委員会の示した新たなメッセージと動向が注目される。中国新聞網が伝えた。

コミュニケ全文を見ると▽形式主義と官僚主義を断固打破▽国家監察体制改革を持続的に深化▽暗黒勢力を「保護する傘」の厳重な取り調べ▽民生分野の特別対策の実施――が今年の腐敗対策の重点となる。

■形式主義と官僚主義を断固打破

「党の政治建設による統率の下、形式主義と官僚主義を断固打破する」。コミュニケでは、「断固打破」との表現が注目される。具体的には、政治の規律と規則を厳正にし、形式主義及び官僚主義への集中対策を深化し、空漠たる姿勢表明、調子合わせに過ぎないムード盛り上げ、いい加減な責任逃れ、力を尽くさぬ取り組みといった問題を厳しく調べて処分するとした。

中国共産党が「形式主義と官僚主義を断固打破」との表現を初めて使ったのは今回の会議ではなく、「形式主義と官僚主義を断固打破」して、党中央の重大な決定と方針が効果を上げる後押しをするとした、2018年12月13日の中央政治局会議だ。

今回の全体会議コミュニケは「中国共産党問責条例」改正の方針も打ち出した。2018年の「中国共産党規律処分条例」改正に続く重要な党規律文書の改正であり、注目される。

■国家監察体制改革を持続的に深化

国家監察体制改革は、近年の腐敗対策を観察するうえでの重要な切り口だ。これは「全局に関わる重大な政治体制改革」とされ、「公権力を行使する全ての公職者に対する監察のフルカバーの実現」がその重点内容の1つだ。

中央紀律検査委員会全体会議はこれについても、的確な方針を多く打ち出した。コミュニケは「国家監察体制改革を持続的に深化し、公権力及び公職者に対する監督のフルカバーと実効性の増強を重点に、法定監察対象全てを監督範囲に入れ、監督体制を整え、完全なものにする」とした。

国家監察体制改革以外の制度整備もコミュニケに示された。

例えば▽規律検査・監察の体制と制度を革新し、制度的優位性をガバナンスの有効性にしっかりとつなげる▽上級紀律検査委員会による下級紀律検査委員会への指導を強化し、腐敗事件の取り調べと処分において上級紀律検査委員会の指導を主とする制度を整備する▽党委員会の全面的に厳格な党内統治に対する協力の責務を履行し、主体責任と監督責任の協同、合力形成を後押しする▽各派遣駐在機関ごとの体制・制度革新を推し進め、派遣駐在監督のフルカバーの質を高める――などだ。(編集NA)

「人民網日本語版」2019年1月14日

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