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「逆方向の春運」が大幅増加 大都市が春節の人気目的地に

人民網日本語版 2019年01月11日14:38

2019年の春節(旧正月、今年は2月5日)が近づいてきて、鉄道や飛行機の春運(春節期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)期間のチケット争奪戦もますます白熱している。帰省切符はなかなか手に入らないこと、航空券は料金が高騰することなどから、今年はあえて逆方向の春運を選択する人が大幅に増加し、春節の期間中に大都市で一家団らんするというのが新たなトレンドになっている。中国新聞網が伝えた。

逆方向の春運とは、若い世代が故郷にいる両親と子どもを自分の職場のある都市に呼び寄せて春節を過ごし、春節が終わると両親と子どもは再び故郷に戻るということだ。ここ2年ほど、帰省の費用が節約でき、親孝行にもなる「逆方向の一家団らん」がますます受け入れられるようになり、都市でがんばる多くの80後(1980年代生まれ)や90後(1990年代生まれ)にとって両親を呼んで一緒に春節を過ごす「妙案」になっている。

携程旅行網をはじめとする旅行予約サイトの情報によると、今年は逆方向の春運の動きが際立っており、人気10大目的地には上海、北京、広州、深セン、杭州、南京、天津、青島、寧波(ニンポー)、厦門(アモイ)が並ぶ。大晦日前の1週間にこれらの都市に向かう飛行機の予約は前年同期比40%以上増加し、「4人の高齢者と1人の子ども」という組み合わせが特に増えている。料金は高速鉄道のチケットより安い場合もある。

専門家は、「逆方向の春運の流行には、鉄道の帰省切符が手に入らないことや飛行機の料金が高すぎることが密接に関わっている可能性がある。逆方向に行けば、飛行機の料金は二束三文のように安くなり、最安値だと88%割引きで、座席も十分にある。大晦日までの1週間、哈爾浜(ハルビン)発・北京行き航空券は87%割引きでわずか180元(1元は約16.0円)になり、高速鉄道より約126元安い。重慶発・深セン行きは190元からで約88%割引きになり、高速鉄道より629元安い。出費が抑えられるだけでなく、家族と過ごす時間も増え、ひと味違う春節になる」と解説する。

携程のビッグデータによると、成都、重慶、哈爾浜、西安、長春、鄭州、長沙、貴陽、合肥、武漢が10大出発都市で、これらの都市が位置する省・直轄市は従来から労働力を大量に供給してきたところばかりだ。1月28日より、四川、重慶、河南、安徽、湖南、湖北の各省市の高齢者が続々と「逆方向の春運で春節を迎える」旅路につき、逆方向航空路線も旅客のピークを迎える。また2月11日以降は「大都市から故郷に戻る逆方向の帰郷ラッシュ」がピークを迎えることになる。

関係者の研究によると、「都市を旅行して春節も過ごす『逆方向の春運』ブームに促されて、北京、上海、広州といったこれまで春節になるとガラガラになっていた都市が、今年の春節にはかなり人気を盛り返すことになる」という。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年1月11日

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